お知らせ

2021.08.19

全国不登校新聞社「緊急アピール」のお知らせ

 2021年8月19日、NPO法人全国不登校新聞社から「緊急アピール」を行ないました。昨年、小中高生の自殺は過去最多を記録しましたが、今年はそれを上回るペースで推移しています。最も警戒すべき夏休み明けを前に注意喚起が必要だと考えました。以下は、緊急アピールを出す背景とアピール文の本文です。

◎緊急アピールを出す背景と内容

■過去最多の前年を上回る小中高生の自殺が起きているため

 昨年、小中高生の自殺が過去最多に上りました。月別で見るとピークであった8月の自殺は前年から比べると、ほぼ倍増しています(34人→65人)。増加の背景として、文科省の有識者会議は「コロナ禍の影響」も指摘しています。また、国立成育医療研究センターのアンケート調査によれば、4人に1人の子どもに中程度以上のうつ症状が見られたとのことです(思春期のうつ症状の重症度尺度PHQ-A)。さらに、2021年上半期の小中高生の自殺者数を見ると、昨年を上回る水準で推移していることもわかりました。

■「学校行きたくない」と子ども自殺の関連性が判明

 一方、自殺防止に向けて、その兆候をつかむヒントとなる調査結果も出ました。「厚生労働大臣指定法人いのち支える自殺対策推進センター」が今年6月に公表した分析結果です。調査によれば、ネット上で「学校 行きたくない」というワードの検索数が増加したあと、子どもの自殺者数が増加したという関連性が判明しました。この調査結果は、23年間、不登校を取材してきた弊紙の実感に沿う、説得力のあるものでした。「学校へ行きたくない」という思いで苦しんでいる子どものなかには「死にたい」と考える子どもも少なくありません。その多くは「死にたいと考えてしまうほど追いつめられていてつらいんだ」ということをわかってほしい、という思いを抱えています。

■緊急アピールに向けたお願い

 弊紙の創刊理由の一つは、学校が苦しくて自ら命を絶ったと思われる中学生の自殺がありました。子どもの命にとって、ただでさえハイリスクな夏のこの時期、依然続くコロナ禍の影響も勘案すると、強い危機感をおぼえるにいたり、緊急アピールを発信することにしました。子どもと関わるすべての大人に向けて、TALKの原則に沿った対応をお願いします。

※TALKの原則とは
・Tell 言葉に出して心配していることを伝える。
・Ask 「死にたい」という気持ちについて、率直に尋ねる。
・Listen 絶望的な気持ちを傾聴する。
・Keep safe:安全を確保する。

(文科省『教師が知っておきたい「子どもの自殺予防」』より抜粋)。

■緊急アピール

◎「学校へ行きたくない」という訴えは命に関わるSOSです。

◎命を守るために「行きたくない」という訴えを見逃さないでください。

◎より多くの命を守るため『TALKの原則』に沿った対応をお願いします。

NPO法人全国不登校新聞社