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2010.12.16

不登校・ひきこもりの編集部が取材活動を発表

 12月4日、「Fonte」子ども若者編集部では活動発表会「Fonte Award 2010」を開催した。子ども若者編集部のメンバーをはじめ、関東圏のフリースクールに通う子どもや若者、本紙読者など、あわせて43名の参加があった。(パナソニックNPOサポートファンド助成事業)  当日の目玉は二つ。日本ロマンチスト協会会長を務める浪房克典さんによる記念講演と、子ども若者編集部員による発表だ。今年、子ども若者編集部のなかで一番人気だった日本ロマンチスト協会とは「大切な人をしあわせにする力=ロマンス力」の大切さを訴えるため、さまざまなイベントを行なっている団体だ。なかでも、熊本県雲仙市愛野町で毎年行なわれている「ジャガチュー」(ジャガイモ畑の中心で愛を叫ぶ)というイベントには同市も全面協力、「愛のロマンスポテト」なる商品までつくられるなど、地域の活性化にまで一役買っている。  「『身近な人をしあわせに』などの利己的な取り組みがやがて利他的なことにつながっていく。すると、賛同してくれる人はしだいに増えていく」というお話は、子ども若者編集部にも通じる部分があるのではないかと感じられ印象的だった。

◎ 数々の失敗談に会場からは笑いも

 子ども若者編集部からは3つの発表があった。一つ目の発表は、「新聞記事ができるまで」と題したシンポジウム。子ども若者編集部の記事は、できあがるまでに16の工程を踏まなければならない。登壇した山本紘くんは今年から子ども若者編集部に関わるようになった。山本くんが最初に取り組んだ企画が、ゲームクリエイターへのインタビュー取材だ。1カ月半かけて企画書を書き上げ、電話によるアポ取りをするのだが、多忙などを理由にやんわりと断り続けられたエピソードを紹介。「100%無理ですと断られたわけではないので、何度かトライしていたんですが、電話は緊張するし、たいへんでした」と語った。結局、この取材はうまくいかなかったものの、その後にマンガ家・荒木飛呂彦さんへのOKをもらうなど、紆余曲折だった一年をふり返った。  2つめの発表は、今年6月から始まった企画「食べるいのち」。企画趣旨や現状についてなど、企画担当の田場寿子さんらから報告があった。発表では、実際に卵からヒヨコがかえる瞬間の動画を流しながら解説したほか、現在もすくすくと育っているにわとり「どっこいちゃん」も会場にて紹介。今後は屠殺場見学なども予定しており、来年もひきつづき、企画をすすめていくことを発表した。  編集部員による最後の発表は、「私が忘れられない一言108選」。2010年の取材のなかで、編集部一同の心に響いた一言を取材担当した編集部員がリレートーク方式に発表。とくに「取材中、カメラの電池が切れた」「集合時間に見事に遅刻した」など、紙面化されていない取材時の失敗談の数々については会場から大きな笑い声が上がるなど、評判も上々だった。岩田野花さんは最後に今年の活動をふり返り、こう締めくくった。「インタビューをするということは、まずは自分自身を問い、本当の自分を知ることだということを痛感した一年だった」。  最後には参加者で記念撮影をするなど、盛会のうちに終わった。(子ども若者編集部担当・小熊広宣)