最新号トピックス

2008.11.01

反貧困ネットワーク主催 みんなで世直しイッキ!!

 垣根を越えてつながろう――。貧困問題に取り組む「反貧困ネットワーク」が19日、東京・千駄ヶ谷にある明治公園にて、「世直しイッキ大集会」を行なった。シングルマザー、フリーター、派遣労働やそれを支援する市民団体など、およそ2000人が参加し、貧困問題の解消を強く訴えた。  集会は反貧困ネットワークの代表を務める宇都宮健児弁護士のあいさつから始まり、参加者が見守るなか、「反貧困キャラバンカー」が到着した。  反貧困キャラバンは、反貧困運動の全国展開を目指して行なわれたもの。今年7月から全国の都道府県すべてをまわっていた。これを受け、愛知、岐阜などでの電話相談のほか、埼玉や宮城などでも「反貧困」への取り組みが始まった。  全体集会後、高齢者、多重債務、シングルマザーなど、12の分科会が行なわれた。もっとも人を集めていたのは労働をテーマにした分科会。司会は雨宮処凛さん(作家)。シンポジストには、「名ばかり店長」の残業代未払い問題でマクドナルドを訴えた高野廣志さん、すかいらーくに務めていた息子を過労死によって失った前沢笑美子さんらが登壇した。登壇者は「現場の労働者は正社員や派遣社員の区別なく、非人間的な労働を強いられている」など、労働の実状を話していた。

◎ 人道的な労働環境の整備を

 集会全体を通して、聞かれた訴えは、労働派遣法や最低賃金の抜本的見直し、社会保障費2200億円の削減方針の撤回など。保障やコストの削減ではなく「貧困の削減目標を!」という訴えだ。  同ネットワーク事務局長の湯浅誠さんは「命よりもお金が優先されている社会のなかで、自己責任ばかりが追及される。しかし、この責任は、私たちが取るべき責任ではない。市民には市民の責任の取り方がある。小さなちがいにこだわって負け続けるのはもうたくさんだ。垣根を越えて仲間を増やし、一歩を踏み出して、社会を変え、政治を変えよう」と、集会の最後を締めた。  また、宇都宮代表は本紙取材に対し「今日の集会は、全国各地で反貧困の芽が育ちつつあること、市民の意識の高まっていることを肌で感じられた。かならず、このつながりは社会を変える力につながっていくだろう。これからも全国に反貧困の活動を展開していきたい」と話していた。