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2012.10.29

学校でのいじめ減少、子ども自殺は増

 文科省が発表した2011年度の問題行動調査の結果によると、全国の小中高校ならびに特別支援学校で認知されたいじめは7万231件だったことがわかった。前年度と比べて、7399件減少した。内訳は、小学校で3万3124件、中学校で3万749件、高校で6020件、特別支援学校で338件。  本調査で注目すべきは、いじめの解消率だ。いじめの現状について「解消している」と答えたのが小学校で82・3%、中学校で78・5%、高校で76・9%、特別支援学校で78・1%と、8割にのぼる。ただし、本調査は各都道府県教育委員会の報告を集計したものであり、解消率を含め、実状をどれだけ反映しているか、大きな疑問が残る。このことは都道府県別のデータからも見て取れる。熊本県でのいじめ認知件数は6832件。同じ九州の佐賀県(68件)、福岡県(668件)と比べても多い。1000人あたりの認知件数でも32・9件と、全国平均の5件を大きく上まわり、4年連続で全国最多。一方、解消率も98・1%と、全国平均80・2%を大きく上まわるなど、都道府県ごとにばらつきがある。。  児童生徒の自殺は200人(前年度比44人増)で、25年ぶりに200人に達した。そのうち、およそ6割にあたる115人の自殺原因が「不明」とされていることがわかった。このうち、いじめを主たる原因とする自殺は4人だった。警察庁が毎年取りまとめている自殺者統計によれば、2011年中に自殺した児童生徒数は353人(前年比66人増)と若干の開きがある。こうした差が出るのも、遺族との関係を含め、各学校の判断に委ねているためである。  2011年度における高校生の不登校は5万6292人(前年度比585人減)。2005年度に6万人を割り込んで以降、ほぼ横ばい状態が続いている。そのうち、指導によって生徒が再登校できるようになった、いわば「不登校解消率」は全日制で33・8%、定時制で26・6%だった。  また、高校中退者は5万3937人(前年度比1478人減)と、5年連続での減少となった。