最新号トピックス

2012.09.26

不登校専門紙、存続危機を「当面回避」

 日本初の不登校・ひきこもり専門紙『Fonte』が存続危機に瀕していたが、全国不登校新聞社が9月15日、「休刊は当面回避できる見通し」であることを発表した。  新聞『Fonte』は1997年に起きたいじめ自殺を機に、全国の不登校の親、当事者らが98年に創刊。代表理事であり、自身の子どもが不登校の奥地圭子氏、多田元氏らが中心となり発行を続けてきた。98年創刊当時は約6000部発行していたが、活字離れ、発達障害などの医療化の流れを受け、徐々に部数が減少。2012年度当初は820部まで落ち込んだ。新聞社は「このままいけば2013年3月末を持って休刊せざるを得ない」と発表。  しかし、読者から「この新聞は親子の支え、応援しています」「この新聞が活きる支えになっている。なんとか存続してほしい」など多数の声が寄せられ、論説委員や関係者ら「存続危機」を訴えるチラシを配布。不登校・ひきこもりの子ども若者が発信する「Fonte子ども若者編集部」を助成している株式会社パナソニックも運営改善のための研修に招待するなどの支援をした。  こうした動きのなかで、『Fonte』の休刊危機は、朝日新聞、中日新聞、産経新聞、東京民放、朝日小学生新聞、NHK、TBSらが報道。部数が回復した。  全国不登校新聞社は、これに対し「心から感謝いたします。今後も『当事者視点』の紙面づくりに一層励んでいきたい」と話している。