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2010.09.01

高一女子自宅放火 施設側「引きとめたことない」

 8月22日、東京都品川区の民家から出火し、この家に住む夫婦が重軽傷のやけどを負った。警視庁品川署は、出火直後、近くの交番に「自分が火をつけた」と出頭した夫婦の娘(16歳)を殺人未遂と現住建造物等放火の疑いで逮捕した。女性は「フリースクールに戻されるのがイヤだった」などと話し、フリースクール側は、女性を「引きとめたことはない」と話している。  本紙の調べによると、女性は肥満へのいじめを受け、小学4年生のころから不登校。中学の3年間は週1回カウンセリングルームに通い、通信制高校へ入学。  その後、今年3月下旬から4月中旬に「気分変調症によって入院。退院後まもなく寄宿型の「フリースクール」と名乗る民間団体に入会。3カ月半後の8月上旬、夏休みによりいったん帰省。8月22日に同団体に戻る予定になっていたが、その前日、女性は家に帰らず、22日の早朝に帰宅。それを父親が叱責。その後、朝食の時間、朝食を拒否した女性を見て、父親は「正しい生活を送りなさい」とさらに叱責。これを機に、女性は家に火をつけた。報道によると、女性は「家族が死んでもいいと思った」などと供述している。  同団体は95年に設立。校舎2棟、寮6棟、研修工場1棟を所有している。対象者は中学生から大学生年齢程度まで。入学のためには「本人と保護者との面接」および「校医による診断」が必要。同団体は「学校は社会の縮図であり、子どもはできるだけ学校に行ったほうがいい」という方針を持っている。また、不登校の原因は、「心の問題というより、体力、学力、コミュニケーション能力など本人の実力の問題」であり、医学的な視点を取りいれながら規則正しい生活を送るなど「医療、教育、家庭支援を融合させて総合的なサポートを実施している」という。  同団体は事件について「該当するかもしれない子もいるが、ご家族からは事故によって出火したとしか聞いておらず、まだ定かではない」と話した。該当すると思われる子どもについては「最初は手に負えないほどわがままの強い子どもだったが、しだいに落ち着いてきた。現在は『機嫌よく一日をすごす』ことに重点を置いていた」と話している。『戻るのがイヤだった』と供述していることについては「なにがイヤだったのか、まだわからない。私たちは監視や拘束などはいっさいしておらず、子どもたちは自由に移動できる。この子が、以前、『帰りたい』と言いだしたときには、何度か親に来てもらった。私たちがムリに引きとめたことはない」と話した。