最新号トピックス

2012.06.20

相談内容「人間関係」がトップ

 2011年度、チャイルドラインにかかってきた電話の内容や件数をチャイルドライン支援センターが発表した。  チャイルドラインへの年間アクセス数は79万9713件(前年度比5万9570件増)。このうち電話がつながった着信件数は20万9126件(1万9361件減)で、無言電話や一言で終わった電話をのぞく「会話が成立した電話」は7万487件(3053件減)。会話が成立した電話の平均通話時間は15分30秒。総通話時間は1万9611時間(859時間増)。時間帯は今年も午後4時台から8時台が9割程度を占めた。  会話が成立した電話の内容でもっとも多かったのが「人間関係」(18・2%)、1万2741件。次いで「雑談」(11・7%)、「性への興味・関心」(9・8%)、「性行動」(7・4%)、「いじめ」(7・1%)の順となった。男女別で電話内容の傾向を見ると、男性は「性への興味・関心」「性行動」があわせて3割程度、女性は「人間関係」についてが3割近くを占め、もっとも多かった。なお、いじめについては4963件、不登校・ひきこもりについては1039件の電話がかかってきた。  会話が成立した相手の年齢層は小学生15・5%(0・1ポイント増)、中学生16・1%(0・2ポイント減)、高校生34・3%(0・3ポイント減)、未就学者や不明は33・9%(0・3ポイント増)、男女比は男性56・5%(0・5ポイント増)、女性36・4%(1・6ポイント減)とほぼ前年同様の結果が表れた。  電話のなかで受け手が感じた「話し手の気持ち」は、「不安」9016件がもっとも多く、「つらい、苦しい」4156件、「怒り、いらだち」3551件、「うれしい、たのしい」3223件、「さびしい」1586件の順だった。  チャイルドラインでは電話の内容から「電話をかけてきた動機」も調査。電話をかけてきた動機としては「聞いてほしい、つながっていたい」(56%)、「何らかの助言がほしい」(24・3%)、「試しにかけてみた」(9・2)%と続いた。 生きていても しょうがない  こうした結果を受け同センター事務局長の太田久美子さんは「個人的な見解ですが、人間関係について悩む電話では、その相手として親を挙げる子も多くいました。『家でも学校でもひとりなんだ』と。そういう不安や苦しさ、孤独感が『怒り』にまで発展しているケースも目立ってきました。また、集計結果には表れにくいですが『生きていてもしょうがない』などの思いを抱えている子の話には、大人として責任を感じます。全体を通して、耐え難い孤独のなかにいる子どもたちがいるんだということを今年も感ました」と話した。  同センターは今後、冊子版「チャイルドライン年次報告」をまとめる予定。配布希望や問い合わせは同センター(電話03・5312・1886)まで。