最新号トピックス

2009.06.15

訃報 渡辺位さん

 児童精神科医として活躍されてきた渡辺位さんが、去る5月25日の月曜日未明、心筋梗塞のため永眠されました。御歳83歳でした。  渡辺位さんは、ここ数年、不整脈や2つのガンとつきあわれながらも、講演や相談活動に落ち着いた姿をみせられていました。しかし、5月21日、胸の痛みを訴えられ、夜、東京歯科大学市川総合病院に入院され、手当の結果、いったん調子を取り戻されました。24日には奥様が「じゃ、またあした」と帰宅されたとのことです。  しかし、25日3時に「急変した」との病院からの連絡で、奥様が駆けつけられたときには意識なく、そのまま他界され、ご葬儀は26日にご家族で執り行なわれました。  慎んでお知らせさせていただき、みなさんへの渡辺位さんからの伝言をお伝えします。  「私はどこにも行かない。みなさんのところにいる。いつでも話しかけてください」。(本紙理事・奥地圭子) 渡辺位(わたなべ・たかし) 1925年~2009年。元国立精神・神経センター国府台病院精神科医長。1952年以来、多くの子どもたちに共感しつきあう過程で、登校拒否は個人病理ではなく、学校を含めた社会全体への子どもの防衛反応であることをいち早く世に訴えた。常に子どもの側に立つことを信条とし、現在も各地親の会での講演など幅広く活動している。著書に『不登校のこころ』『自然に学ぶ子育て』『子どもはなぜ学校に行くのか』(教育史料出版会)など多数。