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2017.04.24

保健室登校はつらいよ 13歳の現場レポート

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 中学校入学直後から保健室登校を続けるPNメルさん(13歳)。今年2月に入ってから、保健室にメモ帳を持ち込み、起きたことをメモしてみたという。メルさんはどんな「保健室の日常」を送っているのだろうか。
2月○日 朝8時30分、保健室に到着。ふつうの生徒より30分ほど遅い登校だ。保健室は居心地がいい。うす暗いところもあれば、パーテーションで仕切られているところもある。パーテーションの数が半端じゃないのだ。私は、だいたいパーテーションで区切られたなかにいて本を読んだりしてすごしている。帰りは10時30分ごろ。帰りが遅いとほかの生徒とも会うことがあるので、ほかの生徒よりも6時間ほど早く帰る。
2月△日 保健室の先生(女性)はあまり優しくない。泣いている生徒にも容赦がない。「いつまで泣いてるの!」「どうしたいの? 早く言って!」などなど容赦がない。心理カウンセラーの資格を持っていると聞いたが、本当に勉強したのだろうか。
2月□日 ケンカをした女子生徒たちが保健室に連行されてきた。入ってからも言い争いは続き、しだいにエスカレート。おたがいに髪を引っ張ったりしている。ふたりには悪いが、ようすを見るのが楽しい(笑)。
2月○日 悩んでいる生徒が保健室にやってきた。先生は用事があったのか、どこかへ行ってしまっている。保健室には泣いている生徒と私だけ。直接、面と向かい合っているわけじゃないが、すすり泣く声が聞こえてきてなんだか申し訳ない。きっと一人になりたかったんだろうけど……。
2月△日 学校は中高一貫校だから高校生もいる。保健室の先生に高校生が奨学金の相談をしにきた。「大丈夫だ」と先生は言うのだが、ほとんどの奨学金は借金である。それを説明しないのは、大丈夫じゃないだろう。
2月◎日 保健室に男子生徒が集団でやってきた。ものすごくうるさい。彼らが何をするのかと言えば、保健室で自分の身長を測るだけ。1日に何度も身長を測りにくるのだが、毎回、異常に笑う。なにがそんなにおもしろいのだろうか、とにかくうるさい。
2月□日 保健室には、保健に関する新聞記事がたくさん貼ってある。ソーシャルゲームに関する新聞記事があった。「ソーシャルゲームのしすぎに注意!」との見出し。私もたくさん遊んでいるので、ドキッとする。ほかの記事もあった。今度は、うつ病の記事。記事によれば「うつ病は死に至ることもあります」とのこと。またまたドキッとする。記事で書かれた「症状の特徴」を読むと自分の性格にそっくり。気分が落ち込む。
2月△日 となりの部屋からどなり声が聞こえた。のぞきに行くと「早く進路を決めなさい!」と先生から生徒が怒られている。そんなにどならなくてもいいんじゃないか。
2月○日 暇つぶしに保健室の先生と話しにくる生徒がいる。とにかくキャーキャーうるさい。大声が室内に響く。そもそも保健室は暇をつぶすところじゃないのに。居心地が悪くなった。
2月△日 なぜか突然思い出したことがある。昨年11月、体育の先生(女性)が保健室にやってきた。「近ごろの生徒はフォークダンスが踊れない」「ありえない」とグチっている。体育の先生が「マイムマイムってこんな感じだよね?」と保健室の先生とマイムマイムをいきなり踊り始めた。笑いがこらえきれない。
2月○日 保健室の先生は、いつでも誰にでもタメ口だ。しかし、今日は地位も体格もBIGな先生がやってきた。保健室の先生が、急に敬語でしゃべり始める。先生たちの上下関係を見てしまった……。
2月□日 廊下を通る生徒の声が騒がしい。みんな友だちと楽しそうにしている。少しうらやましい。だがうるさい。あんなグループのなかに入ったら、とてもじゃないけど耐えきれない。結局、私は保健室が一番いいのかもしれない。今日はそんな結論に行き着いた。(PNメル/13歳)