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2013.03.27

休みがちな生徒に自宅で「体罰」/奈良

担任教師、登校指導で訪問。中1女子、眼の下を骨折  奈良県大和高田市の中学校の男性教諭(30)が、担任する1年生女子生徒(13)の顔を拳で殴るなどして右目の下を骨折させるケガを負わせ、県教育委員会は教諭の処分を検討している。  大和高田市教委によると、女子生徒は入学後から遅刻や欠席が多く、教諭は日ごろから生活指導をしていた。3月18日、登校しない女子生徒の自宅を訪問した際、玄関先で登校するよう促したが、指導に従わなかったため、顔面を平手で4発たたいた後、右目の下を拳で殴り、骨折のケガを負わせた。医師の診断では全治1週間。  女子生徒は、警察に被害届を出した。高田署は傷害事件として捜査している。生徒はその後、登校していない。  教諭は「理由もなく学校を休んだり遅刻をしたりしていたので指導していたが、学校に登校させたい思いが高じて気が動転してしまった。カッとなって行きすぎた行為をしてしまった」と話しており、当日夜には校長とともに自宅を訪れ謝罪している。翌19日からは自宅謹慎となっている。  市教委は校長からの報告を受け、事実関係を確認し、県教委に報告した。県では、今後、くわしい事情聴取などを踏まえて処分を決定する。大和高田市の土谷尚敬教育長は記者会見で「指導の際に生徒に暴力を振るうことはあってはならない。子どもたちに寄り添った教育ができるよう、指導を徹底し、再発防止に取り組む」と話した。 ◎ 体罰は問題だが指導そのものは  本紙取材に対し市教委は「行きすぎた指導としての体罰は問題だった。当該の生徒は不登校状態ではなかったが、登校指導そのものはまちがった指導ではなかったと認識している」と話した。  奈良市で不登校・ひきこもりの親の会を開いている大谷かおるさんは、今回の事件について、次のように話している。  「これまでにも県内では無理な登校指導があったが、子どもの気持ちや事情をかえりみず、教員の思いのみで一方的な指導をすることが、そもそもおかしい。体罰は、教員が子どもを自分の思い通りに指導しようとしていることから起きている。また、今回の事件は体罰というよりも暴行・傷害事件とも言える。登校前提の指導はやめていただきたい」。 本紙の過去記事、バックナンバーはWEBマガジンにて