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2009.10.26

第2回雑誌一徹「月刊下水道」

 毎日の快適な生活を送るための重要な役割を果たしていながら、その存在をあまり意識することのない下水道。今回紹介する雑誌は、そんな下水道の総合専門誌『月刊下水道』である。  今から約7000年前(紀元前5000年頃)にメソポタミアのチグリス・ユーフラテス川ぞいにあったウル、バビロン、ニネヴェなどの都市につくられ、また、インダス文明の中心地モヘンジョダロなどにもあったとされる下水道。そんな長い下水道の歴史に負けず劣らず「月刊下水道」も1978年の創刊から今年で25周年、2003年7月号で通巻386号を数える歴史ある雑誌だ。  毎号、さまざまな角度から下水道事業の「今」に熱く迫る。まさに「下水道普及を真剣に見つめ、その意義をわかりやすく一般に認識づけるために、官民一体となって編集される総合専門誌」との編集方針に恥じない紙面構成となっている。  発行は1万2000部。読者は全国の自治体の下水道担当者、水の調査、設計の会社、施工会社などが主だが、その他、さまざまな分野の読者層をかかえる。  7月号の特集は「聞こえる!? 推進・シールド技術の未来への足音」と題し、トンネルや地下鉄、下水道の建設に、用いられる「シールド工法」その「シールド工法技術協会」の新会長に就任された、上原忠氏の巻頭インタビューで、シールド工法技術のこれから、新会長への抱負などを語っている。またコラムとして、会長の趣味も紹介。新会長の人となりにも踏み込んだ内容になっている。  人気連載は「もう一つの下水道物語―次代につなげたい、忘れがたき人々―」。連載の冒頭で「この物語は、生涯を下水道に捧げた人物にスポットを当て、その心と情熱を描くものである」と書かれているとおり、影ながら下水道事業に貢献した人物を紹介していく、まさに下水道版「プロジェクトX」といった内容になっている。  そして、もう一つの人気連載「エレガントな設計でコスト縮減を」。こちらは下水道事業において、国や自治体のくくりにこだわらない、低コストでの施工などの工夫について、思い切った「コスト構造改革」の提案が人気の秘密だとか。  「読者からの励ましの手紙などは、うれしさを感じる。下水道事業に活力を与え、自治体の下水道事業に活かされれば」とは編集部の弁。  すべての下水道に関わる人々の情熱が詰まった雑誌「月刊下水道」。これを読めば下水道の新たな一面が見えてくるかもしれない。 (信田風馬)