最新号トピックス

2009.10.19

第1回雑誌一徹「炭の力」

 「炭に志あり」、そんな思いがギュッと詰まったチャコールマガジン『炭の力』。(チャコールは木炭の意)。キャッチコピーは炭・木酢液・竹酢液の総合誌、唯一の炭分野の定期刊行物である。2001年から創刊して、最新号は22号。発行目的は環境保全型循環社会を目指し、森林資源を有効に活かすため炭と炭焼き副産物の木酢液に焦点をあて、炭関連産業はもとより農林業の発展をうながすこと。読者は炭関連産業、メーカー、森林組合、環境市民グループの方々が多い。  人気の高い毎号の特集には炭の特性、効能、生産、加工、炭をつくる人を取りあげ、炭から広がる世界を写し出している。

炭化は無尽蔵の おもしろさ

 さて、最新号に目を移してみる。巻頭コラムは日本炭窯木炭液協会会長・三枝敏郎さんの「炭想」。編集部が人気連載と太鼓判を押すのは「炭美ギャラリー」。炭でつくられたインテリアがカラー写真で紹介される。編集部によれば「炭をつくる人もどうしたら炭を日常に取り込めるか迷っている人もいます。やっぱり見てわかるのがいいですからね」と人気理由を話す。さらに今号は「炭暮らし実践ガイド」として、炭風鈴、炭ビーズといった小物から炭焼きバーベキューやくん製のレシピが書かれている。  また、炭関連の情報を集めた「炭・NEWS・ファイル」も注目。炭窯ミュージアム定期開催決定、野菜を炭化した商品「お墨つき」が贈り物としてヒットなど、ならではと思わせる情報が多い。読者の声を拾うと木炭、竹炭を趣味にする方から「いま雑草も炭化したいと思い、興味をひいたものはすぐ炭化してみて、できばえに一喜一憂。小規模ですが無尽蔵のおもしろさ」と寄せられる。  編集部は語る。「一時期、炭は持ち直したけれども、いま、外国産の炭が安い値で出まわっている。自分で付加価値をつけ努力している人もいるし、私たちの雑誌が後方支援になれば」、その思いがやりがいになっている。  この雑誌、炭の話が隅々までとはダジャレになるから言わないけれど、炭の奥深さは『炭の力』でわかる。 (石井志昂)