不登校最大のイベント「登校拒否・不登校全国合宿」が、2012年は北海道で開催される。北海道で開催されるのは初めてのこと。北海道にはさまざまなオルタナティブ教育の取り組みがある。「Fonte」ではリレー連載で北海道の活動を紹介している。北海道合宿に向けWEBでも特集を始める!!
12年夏特集-「つながるオルタナティブ北海道!!」
記事リスト
- ■ つながるオルタナティブ北海道!! 第1回-相馬契太
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来年7月に北海道は札幌、定山渓にて「第23回不登校・登校拒否を考える夏の全国大会」が開催されます。それで今月からしばらく、本紙をお借りして、北海道の団体や活動を紹介させてもらえることになりました。
テーマが「つながるオルタナティブ北海道!!」ということで、初回は北海道内のネットワークについてお話します。まず、フリースクールの全道ネットワークは01年に設立。現在は17団体が加盟しています。正式名称は「北海道フリースクール等ネットワーク」。「等」がつきます。これがついているおかげで、フリースクール以外に高校や専門学校まで参加する、裾野の広い団体になっています。 - ■ つながるオルタナティブ北海道!! 第2回-平山るみ子
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いま、公教育になじめずつらい思いをしている子どもがたくさんいます。親子で孤立せざるを得なくなっている方もたくさんいます。しかし、フリースクールなどにめぐり合い、自分に合った学びの場を得て笑顔を取り戻した子も数多くいます。少数派の子どもたちにとってなくてはならない学びの場であるにもかかわらず、公的支援はほとんどありません。
- ■ つながるオルタナティブ北海道!! 第3回-井口典子
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「かめの会」は札幌の隣街である石狩市で2002年から活動をしています。
わが子が小学校1年生で不登校になり、困惑していたときに、雑誌の不登校特集に原稿を寄せていた江別の「もぐらの会」の谷口さんを知り、直接お話を聞くことができました。そして「不登校新聞」や「東京シューレ」などフリースクールの存在を知りました。当時「ホームシューレ」のパンフレットを送っていただいたことなどを、懐かしく思い出しました。この出会いはその後、私の不登校に対する考え方のベースになったように思います。子どもの不登校の早い段階で、「親の会」にたどり着けたのは、いま思えばたいへんラッキーなことでした。 - ■ つながるオルタナティブ北海道!! 第4回-野村俊幸
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今回は函館地域の取り組みをご紹介します。
まず、1993年に函館・登校拒否と教育を考える会「アカシヤ会」がスタート。月例会のほか、不登校の理解を広めるために講演会などを年に1~2回開催してきました。とくに奥地圭子さんや内田良子さん、芹沢俊介さん、山下英三郎さん、石川憲彦さんなど『Fonte』ゆかりの方々の講演はたくさんの人々に勇気と感動を与えてくださいました。この場をお借りして、あらためて感謝申し上げます。 - ■ つながるオルタナティブ北海道!! 第5回-一色恵太
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どんぐり広場は、札幌市に隣接する江別市を拠点に、2008年4月に市内で唯一のフリースクールとして設立されました。その後、11年6月にはNPO法人となり、組織を新たに活動を継続しているところです。
利用者の多くは、不登校の子どもたちで、発達障害などにより、学習面や対人関係に困っている子どもも多く利用しています。年齢は、小学生から高校生と幅広く、江別市だけでなく札幌市からも通ってきています。 - ■ つながるオルタナティブ北海道!! 第6回-石川林太郎
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訪問型フリースクール漂流教室でボランティアを4年間やっている大学院生です。漂流教室は札幌を拠点に、おもに利用者の自宅に訪問するというかたちで支援をしているフリースクールです。現在利用者の数はおよそ40名。訪問するボランティアスタッフも、僕のほかに40名ほどいます。フリースペースもあり、若干名の利用者が遊びに来たりしています。
- ■ つながるオルタナティブ北海道!! 第7回-酒田浩之
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「スクールさぽーとネットワーク」の設立は2006年です。通信制高校のサポート活動、居場所の活動、学習サポート活動、子どもたちのメンタルケア活動、が一つになってできました。
この10年で子どもたちを取り巻く状況は激変しました。不登校の理由の多様化、ひきこもり生活の情報化、釧路の親の会の減少傾向などなど。そうした時代の変化を理由に、「スクさぽ」はスタートしました。 - ■ つながるオルタナティブ北海道!! 第8回-中内聡
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どろんこクラブは札幌を拠点に、学校不適応・LD・ADHD・自閉症・発達障がいなど集団になじみにくい児童に対し、フリースクール・学外活動のサポートなどを行ない、子どもたちが地域で多くの人たちに出会い、さまざまな経験を積み健やかに育っていくための支援を行なっています。
- ■ つながるオルタナティブ北海道!! 第9回-高村さとみ
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「札幌自由が丘学園」は小中高校生を対象としたフリースクールです。現在の在籍生徒数は35名ほど。午前中はおもに国語・数学などの五教科の授業を、午後は美術や音楽、体育などの授業を行なっています。行事・イベントも盛んで、一年を通して強歩遠足(33キロを歩く遠足!)、学園祭、修学旅行などいろいろな活動に取り組んでいます。
- ■ つながるオルタナティブ北海道!! 第10回-谷口由美子
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もぐらの会は、正式には「江別登校拒否と教育を考える会・もぐらの会」と言います。誕生したのは、1992年の8月でした。
そのころ、「北海道登校拒否を考える会」を札幌で宇野牙美さんという方がやっていました。学校に戻そうと必死だった私に、当時まだ8歳だった子が「死ねばいいと思ってるんでしょ?」と一日に何度も口にしていて、「なぜ自分は子どもにこんなことを言わせているんだろう?」と迷い道に入りこみ、方向を見失っていました。そんな自分に、「子どもの命と学校のどっちが大事なのか?」という宇野さんの問いかけは、強烈でした。学校を休ませようと決めました。 - ■ つながるオルタナティブ北海道!! 第11回-一柳木の実
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「アーベルの会」は、札幌にある不登校の子どもをもつ親の会です。あるとき、北海道大学の横湯園子先生のお話を偶然聴いたことから、数人の親たちで1995年に会を発足しました。現在は親たちだけで札幌駅近くで月に一度例会を開いています。
- ■ つながるオルタナティブ北海道!! 第12回-庄司証
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この春、函館にフリースクールを立ち上げました。「函館圏フリースクール すまいる」といいます。函館市の隣、七飯町には「チーフー・インターナショナル・クリスチャン・スクール」というフリースクールがありますが、函館市にフリースクールができたのは数年ぶりです。“すまいる”の活動内容は、毎週木曜日に地域交流まちづくりセンターの一室をお借りしてのフリースペース、利用者の希望に合わせた訪問サポート、電話やメールなどの相談などです。