田子公久(埼玉県)
娘は現在17歳。インターネットを中心とした高校に通う2年生です。小学校時代からおもに家庭で過ごしてきましたが、さいわいにも、あまりつらい思いをしないでこれたかなと思っています。
ホームエデュケーションのなかでも、小・中学校を通して、学校とは絶えず連絡をとり続けてきました。ある学年では、学期のほとんどを登校していた時期もあります。小学5年生の夏には、2泊の林間学校にも参加しました。友だちもできて、いっしょに夏祭りに出かけたことなどは、いまでも家庭のなかで話題にあがるほどの思い出です。
中学校では教室には入らないものの、「さわやか相談室」にはときどき出かけ、相談員の方と読書や趣味の話などをよくしました。また、担任の先生とも相談室で会い、近況の報告などをしていました。学校の対応自体が柔軟だったことに加え、本人も可能な範囲で関わりを大切にしていたことがよかったのだろうと思います。
家庭で何より大切にしていたことは、「一日一日を楽しくすごす」ということです。学校に行っていないことを、別な方法で「必死に補う」という考え方はしませんでした。
そのときどこにいようが、その日その日が人生の一番大切な日です。その大切な日をいかに大切に過ごすかが、かけがえのない人生を大切にする秘訣だと思っていました。そうしたなかで出会えたホームシューレや「何でもあり」の塾の先生との交流、またそれからはじまったネットワークの拡がりは一生の財産です。学校だから、家庭だからという枠に人間を閉じこめず、自由に肯定的に毎日を過ごすことが、何よりも大切だと思います。
いま、娘はよい友だちに恵まれています。バリエーション豊かなメイド系カフェは、「萌え友だち」との大切な交流の場になっています。また、今年3月に訪ねた座敷わらしに会える宿への旅行は、来年も新メンバーを加えて敢行する予定です。自由に、楽しく、ポジティブに、がモットーの毎日です。
2008年7月1日 Fonte掲載


