2005年4月から発達障害者支援法が施行された。ADHD、LD、高機能自閉症、アスペルガー症候群など、発達障害(※)については、この数年、とみに耳にするようになり、家庭や学校現場などに急速に浸透してきている。Fonteでは、2005年に発達障害についての連載を持った。発達障害とは何なのか、さまざまな角度から考えていくため、Web特集でも連載内容を掲載していく。第1回は、本紙論説委員でもある発達心理学者の浜田寿美男さん。

※発達障害……2005年4月から施行された発達障害者支援法では、発達障害は次のように定義されている。「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」。しかし、同法が発達障害を脳機能障害と断定している点については批判がある。この法律は、これまで福祉法制の谷間にあった発達障害を定義づけ、支援を明確にするとしているが、重点は早期発見・治療に置かれており、乳幼児健診や就学時健診などでラベリングの問題が起きないか懸念されている。また、文科省が実施した調査では、発達障害児の割合は6%程度とされているが、これは教師の回答によるもので、数字の根拠は疑問視されている。自閉症スペクトラムについては、雑誌『精神医療』37号(批評社/05年2月刊)で特集しており、児童精神科医の高岡健氏、石川憲彦氏らが執筆している。