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2010.01.15

児童養護施設「光の子どもの家」自立進学基金創設

 本紙256号で連載された「親・子ってなんだろう?」で登場した児童養護施設「光の子どもの家」が、大学・専門学校に進学するための基金「光の子どもの家自立進学基金」(代表・芹沢俊介)を創設した。  徹底して子どもの側に寄り添う光の子どもの家の養育方針は「隣る人」などの新しい養育理念を生み、注目を集めている。光の子どもの家では、設立から25年間、およそ100名の子がここで暮らしてきた。平均入所期間は6~7年程度だと言われている。

◎大卒率1%以下の現状を変えたい

 光の子どもの家設立当初からの課題であり、現在、顕在化している問題が、大学・短大・専門学校への進学資金である。全国的には2人に1人以上が大学などへ進学しているが、光の子どもの家では、四年生の大学に進学できる者は10人に1人程度。しかも、卒業までいたったものは、過去に1人しかいない。全国的に見れば、児童養護施設から大学進学を目指すこと、あるいは、そのサポートをすることすら、とてもレアなケースである。  進学を断念する理由の大半を占めるのが「お金がない」ことにある。自宅から通学する場合、生活費を含めた大学進学の平均費用は、4年間で国立大440万円、私立大680万円程度かかる(本紙調べ)。児童養護施設で暮らす子どもの場合、原則18歳になれば、公的な支援は打ち切られ、かつほとんどの子が、家庭への復帰・援助は見込めない。奨学金を利用したとしても返済の見込みが得られないという状況にある。  そのため、これまでは職員が自腹で進学費用をまかなうなど、苦肉の策でフォローしてきた。しかし、今年度3人の大学・短大進学希望者がおり、来年度も進学希望者が見込まれている。そこで「自立進学基金」を設立し、広く寄付を募ることになった。くわしい問い合わせ先は、0480・72・3883まで。なお、自立進学基金の振込先は、郵便振替口座番号00150・4・377679。 公式ホームページ 光の子どもの家・自立進学基金