向谷地生良「日々発見」
- ■ 第1回 向谷地生良「日々発見」
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精神病の方は誰よりも安心を求めながら、誰よりも安心と遠い生活にはまり、まわりとの関係が切れてしまいます。どうしたら地域との関係を取り戻せるかをテーマに私はスタートしました。でも、最初から精神病の方を理解することができませんでした。
- ■ 第2回 向谷地生良「日々発見」
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北海道の東南、襟裳岬にほど近い太平洋岸沿いに私が住んでいる浦河町(人口1万500人)があります。私は、そこに暮らしてちょうど今年で30年が経ちます。
- ■ 第3回 向谷地生良「日々発見」
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べてるの家には、統合失調症などさまざまな障害を持った“名うての苦労人”たちが集まり、その人たちがいろいろな事業を展開しています。一番有名なのが、日高昆布の普及と販路の拡大を目指して25年前に始まった日高昆布の産地直送です。
- ■ 第4回 向谷地生良「日々発見」
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べてるの家では、6年前から「当事者研究」という活動がはじまっています。この活動は、さまざまな統合失調症をはじめとするさまざまな生きづらさをかかえながら地域で暮らす当事者の活動のなかから生まれた暮らし方のプログラムです。
- ■ 第5回 向谷地生良「日々発見」
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前回、浦河ではじまった「当事者研究」という活動を紹介しました。あらためて紹介すると、「当事者研究」とは、統合失調症など精神障害をかかえる当事者は無力ではなく、どのような行き詰まりの経験でも、その経験をたがいに持ち寄り、分かち合うことによって知恵が生まれ、一人では予想もできなかった生き方のアイデアが生まれることに着目した活動です。
- ■ 第6回 向谷地生良「日々発見」
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しばらく高校を休学している少年の家族からSOSの電話がありました。少年の家族への反発やいやがらせに困り果て、少年を残して家族が全員、近くの知り合いの家に避難したというのです。
- ■ 第7回 向谷地生良「日々発見」
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「当事者研究」にとり組んでいるMくんから携帯に電話が入りました。
「向谷地さん! 新しい技を見つけたよ!」Mくんは、この欄でも何度か紹介している統合失調症をかかえる青年で、人の視線が怖く、周囲の生活音が自分を責める幻聴にまみれて聞こえ、その圧迫の中でひきこもり状態の中で、ときおり暴力的になり、その結果、薬の多剤多量に陥っていた青年です。 - ■ 第8回 向谷地生良「日々発見」
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べてるの家の活動の特徴は、病気や障害を持ちながら生活する営みのなかに、新たな発想や言葉を生み出してきたことがあります。
- ■ 第9回 向谷地生良「日々発見」
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「べてるの家」の最大のイベントに「べてるまつり」があります。一年間の「べてるの家」の歩みの紹介と世界で唯一の「幻覚&妄想大会」が一番の目玉です。
- ■ 第10回 向谷地生良「日々発見」
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前回は、今、べてるの当事者研究という活動の中で、一番旬な研究テーマが「親依存の研究」で、35年間、母親から2m以上離れたことがない経験を持った青年を中心に研究がはじまっていることを紹介しました。彼も今は無事に親離れを果たし、べてるの活動に参加しています。
- ■ 第11回 向谷地生良「日々発見」
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2回続けて「親離れ」「子離れ」について書いてきました。親がつらいのは、子どもが親離れできない原因を「甘やかし」だと思っているからではないでしょうか。
- ■ 第12回 向谷地生良「日々発見」
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人の目線が怖いと言っては自宅にひきこもり、ときおり、相談支援のソーシャルワーカーや関係機関に「どうせ、私なんか早く死んじまえばいいと考えてるんでしょ!」と泣きじゃくりながら電話をかけてきたA子さん(20代)。A子さんが訴えるつらさのなかにネットの掲示板の書き込みの問題がありました。
- ■ 最終回 向谷地生良「日々発見」
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統合失調症などさまざまな障害を持ったべてるのメンバーに共通した苦労を一つ上げるならば「人からどう思われるか」という「人の目線」をめぐる葛藤があります。あるパーソナリティー障害を持つ女性メンバーの自己病名は「他人の評価依存型人間アレルギー症候群」です。


