青木悦「親の気持ち 子の思い」
- ■ 青木悦さんインタビュー
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今回のインタビューは、教育や子育ての本を多数執筆し、講演活動も行なっている、教育ジャーナリストの青木悦さん。子ども時代やジャーナリストになるきっかけ、いまの子育ての状況などについて、お話をうかがった。
- ■ 第1回「親の気持ち 子の思い」 青木悦
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「自己肯定感」という言葉がある。「自信」と同じ言葉であると考えられていることが多い。これと反対の意味を持つ言葉として「自己否定」というものがある。
- ■ 第2回「親の気持ち 子の思い」 青木悦
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私には今年29歳になった一人息子がいる。小、中、高、大と、とことん勉強嫌いで親を悩ませ、バイクが好きで親を不安がらせた。しかし、理学療法士になりたいといって、25歳から急に勉強をはじめた。いま、専門学校の4年生。30近くなって、まだ学生の身だ。
- ■ 第3回「親の気持ち 子の思い」 青木悦
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「5歳のわが子が、母親である私のことを、ジロリと見返すことがあります。とても冷たい目つきで、もしかして病気ではないかと眼科にも行ったのですが何もないと言われて。何かココロの病気ではないでしょうか?」――こんな相談が多くなった。
- ■ 第4回「親の気持ち 子の思い」 青木悦
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今年の4月末ごろ、新聞各紙に少年犯罪が増えたという記事が載った。昨年、東京都板橋区で起きた15歳の少年による両親殺害事件、東京都町田市での16歳少年による女子高生殺害事件を取り上げ、「殺人増え67人に――昨年の少年犯罪統計」と見出しを立てた新聞もある。
- ■ 第5回「親の気持ち 子の思い」 青木悦
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講演で学校に呼ばれることが多い。「主催者」がPTAであることも、教員であることも、校長会であることもある。私の立場の「いいかげんさ」を示していると思う。
- ■ 第6回「親の気持ち 子の思い」 青木悦
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私はとてつもない機械オンチ。コンピューターなんて私には別世界のこと。この原稿もいまだに手書き。ワープロさえ使えない。そのために誤植(この漢字ももはや死語?いまは変換ミスというのだろうが……)も多くなって、迷惑をかけている。
- ■ 第7回「親の気持ち 子の思い」 青木悦
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「いじめ」に関する問い合わせが多い。「また、いじめが流行りはじめたのですね」とか「うちの子もいじめられているらしいのですが……」とか「親がいじめということばに対して敏感になり、困っている」という訴えがある。
- ■ 第8回「親の気持ち 子の思い」 青木悦
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11月17日付の文部科学大臣からの手紙が全国の子どもたちに、学校などを通じて配られた。「いじめ」が大騒ぎになっていることに対し、直接呼びかけたものらしい。「文部科学大臣からのお願い」は、「未来ある君たちへ」と呼びかける。ここから私はもうムッとする。なぜ多くの子どもが「いじめ」をするのか。なぜ子どもが自死したのか。それらをまじめに考えたら、子どもたちが「未来」を感じることができないからではないのか。そこで苦しむ子どもたちに平気で「未来ある君たち」と呼びかけるこの無神経さに、あぁ、もうダメだと、思った。さらに、「弱い立場の友だちや同級生をいじめるのは、はずかしいこと」と書いた後に、「君たちもいじめられる立場になることもあるんだよ」と続く。「いじめ」がその立場をいれかえることもあることは知っているらしい。
- ■ 第9回「親の気持ち 子の思い」 青木悦
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愛知県岡崎市で11月20日朝、ホームレスの女性が内臓破裂などで殺される事件があった。周辺ではホームレスが襲われる事件が続いていたが、とうとう死者が出てしまった。そして12月19日、1カ月後に、14歳の少年が告白したと報道された。襲撃は数人で行なわれ、主犯格とされる28歳の男は逃げているとも報道された。
- ■ 第10回「親の気持ち 子の思い」 青木悦
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正月に、ふだん無沙汰の親兄弟が集まった。それぞれが親の家を出て、すでにうん十年。生き方も価値観も、いささかオーバーに言えば思想もまったくちがっている。そういう人間たちが、なぜか正月には集まる。共通の話題もないし、いっしょに見るテレビもあまりにもくだらない番組が多くて、私はひたすら正月が終わるのを待つ。
- ■ 第11回「親の気持ち 子の思い」 青木悦
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年末・年始、びっくりするような事件が相次いだ。前号に書いた虐待事件も、あいかわらずだが、2007年は「バラバラ」という言葉で明けたともいえる。とくにびっくりした事件は二つとも東京・渋谷で起きた。
- ■ 最終回 「親の気持ち 子の思い」 青木悦
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「言ってもわからないときは、1、2発ぶん殴ってもらっていいですよ」
「先生が腰砕けだから、学級崩壊なんか起きるんです。歩きまわる子は叩いてもいいんじゃありませんか?」
「叩くことはすごい効果があります。どんなに言ってもわからなかった子が、叩いたとたん、おとなしくなりました。学校も忙しいんだから、効果的にやらなきゃ進んでいかれないと思います」
これは全部、親の立場の人の声だ。それも若い親たちの言葉。「子どもを殴らないでほしい」「殴る権利はない」「殴って育てるのは百害あっても、一利なし」など、さんざん語った後にこういう言葉が返ってくる。自分の語る力のなさと、おそらくは、その部分ではまったく聴く耳をもっていない人たちの増加に、少なからず落ち込む。


